生命を尊重する根拠(4. 生命倫理の哲学的基盤)
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概要
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新しい困難な生命倫理の諸問題についてのコンセンサスを形成し、研究をより生産的なものにするために、従来明確に問われることのなかった「なぜ生命を尊重するべきか」という根源的な問いを問う。ところで、コンセンサスという言葉が語源的には「共通感情」という意味をもつことから類推的に指摘できるのは、われわれは合理的・理性的なことでも、感情的に納得・受容できないことについては拒否反応を示すということである。そこで、問いは以下に列挙したような常識的な生命尊重の根拠を問うことによって遂行される。1.生命の不可知性(神秘性)2.生命の固有性、一回性、唯一性、有限性3.生命の関係性4.生命の連続性5.基本的人権6.目的そのものとしての人間性の理念7.宗教的指令8.自己保存の本能9.周囲の願い、期待
- 日本生命倫理学会の論文
- 1993-07-20
著者
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