脳死判定をめぐる生命倫理
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概要
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新たに制定された臓器移植法では移植を前提とした時にのみ脳死は人の死となり、それ以外は従来の判定によるとされた。日常臨床で脳死状態の患者の判定はその目的によって別の判定基準を用いることを提案する。(1)臓器移植の場合は厚生省の脳死判定基準に従って、判定者は2人の専門医で判定をしなければならない。(2)治療打切りの場合は脳波検査を必要としない英国基準に従って判定して人工呼吸器をはずす。(3)治療法選択の時は緊急を要するので脳幹反射で判定をして決断する。(4)死を受容しない家族の場合は脳幹反射の有無をチェックする。死亡時刻がばらばらになる可能性があるが臨床では止むを得ないと考える。
- 日本生命倫理学会の論文
- 1999-09-13
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