日本の重層的農民水利組織の構造と機能
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概要
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農民参加型灌漑管理の模範例として日本の土地改良区が世界的に注目されたが、従来の研究は、ムラ内部か水利組織間の関係に限られていて不十分であったので、各地の典型的事例の綿密な調査に基づき、その構造と機能を解明した。即ち、法に基づく土地改良区が重層的な伝統的水利組織に接ぎ木された構造を持ち、水路の次数に対応した重層的水利組織が、bottom-upで選ばれた代表者達によってtop downの運用が成されており、第4次水路でムラに入り、以後はムラの機能の一つとして処理されていることを明らかにした。また、維持管理の具体的内容、水利費、渇水時の番水方法についても実態を明らかにした
- 農村計画学会の論文
- 2000-12-08
著者
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