単一事例実験データの分析方法としてのランダマイゼーション検定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
単一事例実1験計画(シングルケース研究法)で得られたデータの評価方法として、いくつがの統計的方法が提案されている。ランダマイゼーション検定は、(1) データの系列依存性を問題としない、(2) 時系列分析ほど多くのデータポイン1・を必要としない、(3) 様々なデザインに適した方法が考案されている、といった理由からシングルケースデータの分析方法として近年注目されてきている。本稿では、これまで多くの研究者によって提案されてきた、様々な単一事例実験データ分析のためのランダマイゼーション検定の方法を、(1) 測定時期への処理のランダム振り分け、(2) 介入ポイントのランダム振り分け、(3) フェーズへの処理のランダム振り分け、とランダム振り分けの方法の違いにより大別し、さらにそのカテゴリ下に分類される種々のランダマイゼーション検定の方法について概説するとともに、この検定を実際のデータに適用する際の問題点に関しての検討を行う。
- 日本行動分析学会の論文
- 1999-02-25
著者
関連論文
- 単一事例実験データの評価に検定が果たす役割は何か : 大河内論文(2000)へのリプライ
- 単一事例実験データへの統計的検定の適用 : ランダマイゼーション検定とC統計
- 単一事例研究における評価の専門性と一般性
- 単一事例実験データの分析方法としてのランダマイゼーション検定