Thought-Shape Fusion Scale邦訳版の作成
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概要
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本研究は,Thought-Shape Fusion Scale(TSFS)の邦訳版を作成することを目的とした.はじめに,TSFS邦訳版の妥当性確認に使用するために,TSFの概念の元となったThought-Action Fusionを測定するThought-Action Fusion Scale(TAFS)の邦訳版を作成し,高い信頼性と妥当性を確認した.次に,大学生女子,短期大学生女子,そして看護学校生女子あわせて342名に対し,邦訳したTSFS,TAFS邦訳版,EAT邦訳版の下位尺度のうち「摂食制限」「食事支配」,およびEDI邦訳版の下位尺度のうち「痩せ願望」「体型不満」,そして日本語版SDSを施行した.TSFS邦訳版の33項目版と15項目版の両者について高い信頼性と妥当性が確認された.使用目的によって使い分けることも可能であることから,TSFS邦訳版は,利用に際し十分に有用に活用できると考えられる.今後は,TSFS邦訳版を使用することにより,痩せ願望やダイエット,そして摂食障害のメカニズムの解明がおこなわれることが期待される.
- 2004-09-30
著者
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鈴木 公啓
東洋大学
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鈴木 公啓
中京大学大学院文学研究科
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鈴木 公啓
明治学院大学
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鈴木 公啓
東洋大学 大学院社会学研究科
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鈴木 公啓
武蔵野大学通信教育部
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代田 剛嗣
早稲田大学大学院文学研究科
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