ウサギ心筋において心停止液に加えたアルブミン、ジメチルチオ尿素の心筋保護効果に及ぼす影響
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概要
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心停止液にジメチルチオ尿素(DMTU)またはアルプミンを加え,St.Thomas'hospital液単独投与群も加えた3群間で,冠動脈のcritical closing pressure(以下冠動脈CCP)を測定し、1時間の虚血後,冠動脈CCPの上昇にどのような差を生じるかについて比較検討し,電顕標本による組織学的検討を加えた。冠動脈CCPは1時間虚血後,単独投与群,DMTU群で有意に上昇した(P<O.01)。組織学的検討では,単独投与群, DMTU群では明らかな虚血性の変化が認められたのに対し,アルプミン群では軽度であった。アルブミンが細胞内の虚血に対しても保護効果を有することが判明した。