サル脳運動領野におけるプロテインキナーゼCの4分子種の局在
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
アカゲザル脳運動領野(Broadmannの第4及び6野)におけるプロテインキナーゼC(以下PKCと略す)のα,βI,βII及びγ分子種の局在をそれぞ、れを特異的に認識する抗体を用いた免疫組織化学的手法により検討じた。Broadmannの第4野においては、α-PKCに対する免疫反応は第1及び2層の水平細胞と円形細胞,第3層の小錐体細胞,そして皮質下白質内の星状膠細胞に認められた。βI-PKCに対する免疫反応は第1層の円形細胞とBetz細胞を含む第5層の錐体細胞に認められた。βII-PKCに対する免疫反応は第2,3,5,6層の小ないし中型の錘体細胞の細胞質内に斑点状に認められたが,第1層には認められなかった。γ-PKC陽性細胞は第2,3,6層に認められたが,それらのほとんどは錐体細睡であった。Broadmannの第6野においても,Betz細胞以外同様の所見が見られた。
- 神戸大学の論文