限定的な推論能力が協力行動を導く可能性(<特集>ゲーム理論の拡張 : 新たな合理性概念の構築に向けて)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では,展開形ゲーム状況においてプレイヤが推論の際に誤りを起こす可能性がある状況を記述するモデルを提案する.これまで戦略形ゲームにおいては,プレイヤは利得の高い戦略をより高い頻度で選択しようとするが,確率1で選択することはできないというモデルが検討されてきた.展開形ゲーム状況では,これに加えどれだけ先の選択なのかということも推論の精度に影響すると仮定し,モデルを構築する.さらにこのモデルをムカデゲームに適用することにより,推論能力の不完全性もまた協力行動をもたらす一因であることを検証する.
- 2004-12-01
著者
関連論文
- 限定的な推論能力が協力行動を導く可能性(ゲーム理論の拡張 : 新たな合理性概念の構築に向けて)
- 推論能力の限界を考慮した動学的多主体意思決定状況のモデル化 : ムカデゲームへの適用(モデリング(2))