有限待ち合い室をもつM^X/G/1待ち行列
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概要
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本論文では有限待ち合い室をもつ集団到着待ち行列M^XG/1/m+1の解析を行う。この待ち行列モデルを二つのbatch acceptace strategy(partially rejected model and totally rejected model)について解析する。到着した集団のサイズが残っている待ち室数よりも大きい時は、残りの待ち室に入れる客だけ系内に入り、余った客は退去する方策をpartially rejected modelと呼び、到着した集団のサイズが残っている待ち室よりも大きい時は、到着した集団全体の客が系外に退去する方策をtotally rejected modelと呼ぶ。この二つのモデルについてある時刻tにおける客数と現在サービス中の客の残りサービス時間の結合分布を、残りサービス時間を補助変数にとることにより解析し、任意時点と客の退去直後の客数の定常分布を求める。また定常待ち時問分布のラプラス変換が得られるので、そのモーメントを求めることができる。また数値計算を通して種々の興味深い性質を示す。
- 社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会の論文