電離層F2領域における大規模TIDs(f.極域電離層)(第2回極域における電離圏磁気圏総合観測シンポジウム : Part II)
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概要
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日本国内4電波観測所のf_0F2を使って,周期50分から150分の大規模TIDs(l.s. TIDs)の水平波面速度の分散特性を調べた.解析期間は1957年11月から,1974年7月までである.このデータをクロススペクトル解析することにより,各周期成分に対する速度と方向を算出した.その結果,水平波面速度は,周期150分で341m/s-976m/s,75分で293m/s-884m/s,50分で256m/s-745m/sの範囲に分布した.一般的な分散特性としては速度が周期に対して正の相関をもつ傾向にある.波の伝搬方向は主として南向きである.さらに南西の方向に伝搬するもう1つの波群が存在する.周期50分と150分の成分では,極域磁場の活動度が高い時,水平波面速度が増大する.
- 国立極地研究所の論文