昭和基地における1966年のオゾン全量観測
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概要
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南極昭和基地におけるオゾン全量の観測は,1961年に始められたが,1962年基地の閉鎖で中断され,1966年基地再開とともにまた開始された.本報告は,1966年2月から1967年1月までのオゾン分光光度計の保守状況,オゾン全量の計算法を述べた後,資料として同期間のオゾン全量の日代表値を提供する(ただし4〜8月は太陽高度角が低すぎるため欠測).月平均値の年変化曲線では9〜11月のオゾン増加が著しい.9〜12月(冬から夏)への50mb温度とオゾン全量とを日日変化で比較すると,11月中旬の最高値(両者とも)までは良い対応が見られる.1966年の成層圏突然昇温のうち,10月20日頃のものは最も著しく,オゾン全量の増減もよくこれに対応しており,9〜12月各月のオゾン全量,100mb高度,気温,風の南成分との相関が検討される.
- 国立極地研究所の論文