Coprinus macrorhizus (根長一夜茸)の食品学的研究 : その 1 菌の同定および栽培について
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概要
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稲わらおよび麩を主原料とした培地に栽培できるCopurinus macrorhizus(根長一夜茸)を純離し, 栽培条件およびその子実体の化学的組成を検討し, 次のような結果を得た。1.本菌の栽培には温度範囲25∿35℃, pH範囲6.5∿7.5,および毎日2時間以上の日光光線を, また子実体の形成には稲わらを多量に必要とした。2.子実体の形成には7日間を必要とし, 主形成期間は約2週間であった。なお60gの培地から50gの子実体を採取できた。3.本子実体の化学的組成は, 水分89.74%, 粗蛋白質4.10%, 粗脂肪0.16%, 粗灰分1.13%, 粗繊維0.99%, 可溶性無窒素物3.43%であった。なお粗蛋白質は他種のきのこより多量であり粗脂肪はやや多量であった。
- 福岡国際大学・福岡女子短期大学の論文
- 1976-12-31