一般演題 37 APCmin/+マウスにおける放射線誘発腸管腫瘍の検討
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概要
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各種の放射線に被曝した後に多種多様な癌が発現することを示す動物実験データやヒトに関する疫学データが発表されており,放射線が癌を引き起こすという事実に異論はない. 今日,発癌には多くの段階と機序が示唆され,外因性因子と内因性因子との相互作用によるものであると言われている. 外因性因子には,化学的および物理的汚染物質,薬物・薬剤,突然変異誘発物質および後成物質などがあり,内因性因子としては,遺伝的背景,性,発育段階,癌となる幹細胞やプロジェニター細胞の数,DNA修復系,ホルモン,増殖因子,癌遺伝子,腫瘍抑制遺伝子などに関連したものがある. こうした発癌のどの段階において放射線が作用するのか,どのような機序によるのかというのは依然,不明である. APCmin/+マウスはAPC遺伝子改変マウスで,家族性大腸ポリポーシス(FAP)のモデルマウスである. 腺腫あるいは大腸癌の自然発生がみられ,結腸癌研究の多くに用いられている. 今回,我々はX線のAdenoma-carcinoma sequenceに対する効果を調べるため,APCmin/+マウスに対してX線照射を行い,その発癌効果を検討した.
著者
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