家庭における使用済み油の化学的特性について
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概要
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生活廃棄物による環境汚染は、とくに人口が集中する大都市部においてますます深刻になりつつある。生活雑排水中の汚濁負荷のうち、50％以上が炊事などの調理排水によるといわれ、とくに油類はBODが高く、汚濁負荷の寄与率が高い。廃食油を下水に流した場合には、排水処理に種々の悪影響を与える。農水省関係省庁が中心になり、廃食用油の回収・再利用システムが検討され、そのガイドラインも提示されている。 著者らは先に家庭における揚げ油の使用状況をアンケート調査を行い、献立調理による油の性状変化について報告した。その結果家庭ではかなり贅沢な油の使い方が一般化していることが分った。 そこで家庭で使われて、使用済みになった油を回収して、油の化学的特性値から、油の劣化の状態を明らかにしたので報告する。
- 文教大学女子短期大学部の論文
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