1959年1〜2月の昭和基地を中心とする南半球の気象(気象部門)(<特集>南極シンポジウム)
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概要
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1.1959年1月は印度洋の東経70度線における亜熱帯高気圧が1958年に比べて強く,また南に張り出して南極大陸周辺の低圧帯はかなり南にずれている.2.1959年1月は25日ころまでは大西洋南部から印度洋南部まで南半球では南北循環の傾向が強く,低気圧は南東進して昭和基地に接近するものが多く,宗谷付近では天候は悪かった.このため宗谷は1958年および1957年の1月に比べて低い気圧を観測している.3.1959年1月下旬末から東西循環に変り,南極大陸の高気圧が強くなった模様で,大陸周辺の低圧帯は北上して50°〜65゜Sの間に位置するようになり,低気圧は東〜東南東に進むようになって,昭和基地付近の天気は全面的に良くなった.
- 国立極地研究所の論文