DDTの殺虫力に及ぼすフォーミュレーションの影響
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概要
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アズキゾームシおよびセンチニクバエに対するDDTの殺虫力に及ぼすフォーミュレーションの影響について, 市販3種の水和剤, 3種の乳剤, および実験室で調製した乳化剤添加のpp'-DDTアセトン溶液を使って実験した。薬剤の処理はターンテーブルを内蔵する沈澱塔を使用し, 直接虫体に散布した場合およびラッカー吹付厚紙に散布し, これに供試昆虫を接接させた場合の殺虫力を50%致死濃度で比較した。虫体散布の殺虫力は乳剤が水和剤が水和剤より強かったが, ラッカー吹付紙による殺虫力は, ペースト型のものを除きすべての乳剤は水和剤より弱かった。ペースト型のものはアズキゾームシに対し水和剤と同等であった。またpp'-DDTのアズキゾームシに対する殺虫力に及ぼす各種溶剤の影響について試験した。ケロシン, α-メチールナフタレン, シクロヘキサノンは直接虫体処理の場合, 溶剤のみで100%の死虫率を生じた。DDTのキシレン溶液は乳剤と同等の殺虫力があったが, アセトン溶液は劣った。ラッカー吹付紙に処理した場合にはいずれも殺虫力がなかった。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1962-06-30
著者
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