心身医学の講義を聴いた***の反応から(思春期・青年期における心身医学と教育の関わり)
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概要
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***に対して心身医学の講義を行い, それに対する学生の反応をレポートと卒業論文から取り出した.彼女たちのレポートと論文には, (1)人間の身体と心のつながりに対する気づきと驚き, (2)人間の身体の脆弱性, 有限性への気づきとそれに対する慈しみ, (3)生活史とそこでの病の意味についての関心, (4)喪失の悲哀への関心と共感, などが認められた.これらは, 現代医学と現代文明が身体を操作の対象とみなすことで身体と心のつながりへの驚異の念を消失させ, 人間の脆弱性と有限性へのまなざしを失わせていることへの批判とみることができる.このような視点を教育の中に導入することが, 心身医学が青年期の教育において果たしうる役割と思われる.
- 日本心身医学会の論文
- 2002-01-01
著者
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