心身医学における精神分析の寄与 : 歴史的展望と今日的理解(心身医学と精神分析)(第36回日本心身医学会総会)
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概要
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フロイトの転換ヒステリーの研究以来, 心身症の研究は精神分析の発展を背景にして進んできた。米国では, 精神分析を統合した力動精神医学が基礎になり心身医学が展開してきている。心身症について多くの研究者は, その発症と人生最早期の発達の関連に注目してきた。近年の乳幼児精神医学の発展は目覚ましく, 母子間の情緒応答性などの相互作用に加え, 情動を主観的な感情として体験できるようになると, 情動の調節が可能になると考えられるようになってきた。この自己調節機能の障害と身体症状化の関連が想定されている。その他にも, 精神分析は医療心理学として治療関係の理解や, 集団力動論対象喪失に関する考察など, 心身医学に多くの貢献をもたらしている。
- 日本心身医学会の論文
- 1996-01-01
著者
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