内科系産業医が現場で出会った精神疾患
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概要
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アパレル企業の28ヵ月間の産業保健活動を通じて出会った,精神疾患について報告した.社員948名中,産業医の健康相談を受けた56名が精神疾患であった.24名がうつ病,15名が不安神経症で,統合失調症は1名であった.女性相談者40名中31名が25〜34歳で,結婚に関する悩みが誘因になっていた.初回相談時の他覚症状は,休暇・遅刻が多い,感情の起伏が激しい,業務能率の低下,非常識な電子メールの使い方などであった.他覚症状のない者も多かった.芸術系の才能を必要とする職種で,精神疾患発症率が高いことと,1フランド内で精神疾患が多発することがアパレル企業の特色と考えられた.
- 2004-06-01
著者
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豊島 裕子
東京慈恵会医科大学環境保健医学講座
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豊島 裕子
東京慈恵会医科大学 環境保健医学講座 : 東京慈恵会医科大学 生理学講座第2宇宙航空医学研究室
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豊島 裕子
東京慈恵会医科大学 環境保健医学講座
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豊島 裕子
東京慈恵会医科大学第2内科
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豊島 裕子
東京慈恵会医科大学生理学講座第2宇宙航空医学研究室
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