遷延性うつ病に対する気分安定薬 clonazepamの反応予測因子
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概要
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clonazepam(CNP)は,気分安定薬としてうつ病に有用であることが知られている.CNPの遷延性うつ病に対する有効性に影響を与える因子を検討した.101例の遷延性うつ病にCNPを投与した結果,初回うつ病発症年齢が40歳以上は有効性が高かった.精神疾患の家族歴と性別は,単一で比較すると有効性に影響は表れなかったが,初回うつ病発症年齢と組み合わせると,40歳以上では精神疾患家族歴がないほうが有効率は高かった.また39歳以下では,男性が女性より有効率が高い傾向かあった.初回うつ病発症年齢と精神疾患の家族歴は, CNPの有効性の反応予測因子になると考えられ,性別も反応予測因子になる可能性があると考えられた.
- 日本心身医学会の論文
- 2003-09-01
著者
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