交通事故後のPTSDと診断された症例の検討
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概要
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他院で交通事故後の心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された3例と,交通事故裁判のPTSD判例7例につき検討し,交通事故後のPTSD診断について医学的問題点を考察した.結果 : 目験3例はいずれもDSM-IVの診断基準を満たしておらず,判例では7例中認定されたのは2例で,最近の5例はいずれも否認された.結語 : 日本のPTSDは単一の心的外傷体験への生理的反応(ASD)が長引いたもの(単純型)と考えてよく,長引く原因は喪の作業がうまくいかないことが多い.単純型PTSDはほとんどが回復可能と考えられ,逆に日本では遷延している場合,多くは病的悲嘆反応による抑うつ・不安症状をPTSDと捉えていることが考えられる.
- 2002-11-01
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