根瘤線虫Meloidogyne spp.卵の発生ならびにその形態に関する一観察
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概要
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1) 根瘤線虫卵について,その卵形成に関する一,二の観察結果と卵に関する発生の状態を,M. hapla CHITWOODについて図示する。2) 根瘤線虫寄生度のきわめて高い植物において,根瘤線虫最盛期の産卵数は1成虫当り600∼700をかぞえた。3) 卵の大きさについては,M. haplaがM. incognita acritaとM. javanica (?)の両種と比較して小さく,根瘤線虫種の同定にあたっても,このことはM. haplaの特徴といえる。4) 卵形についても,長さに対する幅の比率(L-W ratio)は他の2種と比較してM. haplaはやや小さく,また,根瘤線虫のなかでM. haplaは鉤虫(Ancylostoma spp., Necator spp)に最も似ている。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1957-12-01