BHCの土壤施用によるニカメイチュウ防除効果
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概要
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移植直前,水田土壤中にBHCおよびリンデン3%粉剤を混入し,ニカメイチュウの被害状況ならびに水稲の生育および収量につき調査した。その結果,BHC粉剤,リンデン粉剤とも反当9∼18kg以上の土壤施用により第1化期被害を防除できるようである。しかし,第2化期被害の防除効果は相当多量施用しても期待できない。BHC粉剤は反当72kg以上,リンデン粉剤は反当180kg以上で水稲に異常を認めたが,それ以下の場合には薬害の懸念はない。生育および収量はニカメイチュウの被害ならびに薬害のみられなかった試験区が良好であった。すなわち,BHCの土壤施用により第1化期ニカメイチュウはもとより,その他の水稲害虫をも防除しうる可能性もあるように思われる。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1957-03-30
著者
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