日本歯科心身医学会(<特別プログラムII>日本心身医学会と関連学会の関係のあり方をめぐって)
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概要
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近代歯科医学の特徴は,身体医学として発達してきたことである.また精神面のない医学として発展してきたと考えられる.このようなことが,口腔症状には身体的原因しか存在しないという考えを歯科医学や世間に普及させた.しかし,現代の複雑な人間社会,有病者,高齢化社会,医療と歯科医療との有機的連携が求められる機会が多くなった歯科医療においては,心因も含め全身的疾患を有する患者に対応する全人的理解が必要になってきている.歯科医療によって歯科患者は身体的,心理社会的健康感が得られなければならない.もっということができればspiritualな健康状態も加えることができる.脳に近く,皮質領野が大きく,神経細胞が多い口や顔面には,運動や感覚性の不定愁訴が発生しやすいのではないかと考えられる.歯科における心身医学は,本質的にみて心身医学の概念とは異なったところはないと考えている.あるとすれば制度と臓器の違いであろう.そこで,日本心身医学会は専門分化した心身医学の統合と発展を図る場であり,各心身医学会のリーダー的役割を果たす立場であろうと考えている.
- 日本心身医学会の論文
- 2003-08-01
著者
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