虚血性心疾患患者におけるタイプA特性からみた心理的特徴
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概要
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タイプA特性をもつ虚血性心疾患患者は病気をどのように体験しているのかについて検討した.虚血性心疾患男性患者27名をタイプA群15名,非タイプA群12名に分け,面接調査を行いKJ法を用いて分析した.タイプA群は,非タイプA群と同じように病気への不安を抱えてはいるものの,病気であるという現実を常に"未来"の視点から捉えており,そのため病気に対する思いと"極端に距離をおいて"いたり,医師からの指示の従おうとしないという特徴があることが推察された.またタイプA特性をもつ患者には,一貫してタイプA特性を発揮する者もいれば,場面によってそれを発揮する度合いが違う者もいることが示唆された.
- 2003-05-01