訪問高等部における既卒者への取り組みと進路<教育実践>
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概要
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訪問教育高等部試行制度の開始により、与謝の海養護学校では中等部卒業後10年のブランクを経た2名の生徒の教育を高等部訪問教育で再開した。青年、成人になっての学習である。10年ぶりの訪問教育は、人との出会いやときめき、外の世界へのあこがれ、おどろき、涙、よろこびなどと、人間にとってあたりまえの感情を呼び起こしていった。と同時に、再び卒業する時に「ひとりぼっちの生活」に戻すことがないよう、1年生から進路の取り組みをすすめ、生徒、親の願いを育てながら、行政、地域の人たちと共にネットワークをつくってきた。