歴史的観点から見た|Gwiと||Ganaブッシュマンの現状 : セントラル・カラハリの事例より(<特集>現代の「狩猟採集民」)
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概要
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これまでセントラル・カラハリのブッシュマンは,外部社会とほとんど関わることなく,猟採取によって自給自足的な生活をおくってきたと考えられてきた。しかし,彼ら自身の伝承によると,およそ100年前にツワナ族と推定される男が首長制,ツワナへの貢ぎ物などをブッシュマン社会に導入したという。しかし,|Gwiと||Ganaブッシュマン社会では首長制は根づかず,貢ぎ物も首長の一族が中心となっておこなっていただけで,そのうえ交易の色彩が強く,ツワナの影響力はほとんどなかった。セントラル・カラハリでは,1976年に初めて政府による開発が始まった。しかし,食糧配給に依存した生活,保護区からの立ち退き問題,狩猟規制の強化などブッシュマンたちの生活を脅かす問題が山積みしている。このため,従来の政府指導による開発に代わり,ブッシュマンの伝統を尊重した開発が必要で,民族学者の参加も考慮すべきである。
- 1996-09-30
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