地震の学習での教材データベースの利用 (教材開発・学習指導)
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概要
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学校教育でのコンピュータの活用を強く要望されている現在,学校教育では盛んに「コンピュータを取り入れた授業」が試みられている。 しかし,従来の家庭教師的な授業(チュートリアル)であれば,本来主体的な立場であるべき子供達の存在が薄れてしまう。 そこで,新指導要領の「情報の検索,計測,集計,処理などにコンピュータを活用することにより,問題解決を図る」を踏まえ,ここはあくまで「道具としてのコンピュータ」を主眼において授業を想定してみた。 学習領域は中学校3年生の理科「大地の変化」(地震)である。今までは,教科書や資料集を見て,地震の発生場所を確認し,プレートテクニクスの話に結び付けた。しかし,それだけでは生徒の興味関心が薄く,またどうしても受け身的な授業になってしまう。 ここでは約400の地震の震央,マグニチュード,深さなどの記録を表計算ソフトに入力してある。これを図形作成ソフトにより各々の地震を立体的にプロットしていき,自分達の作った図を利用して地下の様子を推測するやり方である。そのことにより,情報の処理から興味関心を十分高め,問題解決へつながっていくと考える。