臨床部門
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概要
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当部門は現在1名で大坂が2000年9月に赴任した。以下の概要はすべて大坂の研究テーマである。I.いま主力を傾注しているのはラットにおける高血圧メカニズムの解析で, 慶応義塾大学医学部腎臓内科と共同研究している。とくに自律神経の関連から検討している。従来は予想されていても実証できなかった自律神経の1Hz以下の揺らぎに高血圧, 腎血流に関わる成分があることを発見した。今後はその臨床的意義を探る予定である。II.京都大学生理研の野間教授と心筋イオンチャンネルのモデルを考案することを目指している。この実現には高次元カオスの次元解析が必要であることが予備研究で判明した。従来は低次元にしか応用できないと考えられていたBox-counting法を, 高次元でも計算できるように拡張することに成功した。これは2001年に論文掲載(Int. J. Mod. Phys. C)されることになった。III.心房細動の発生機序を当大学第一内科と共同研究している。この成果の一部は2001年に論文掲載(Jap. Circulation J.)される。IV.非線形現象に興味があり, 1999年にDNAの塩基配列のくり返し構造の1/f揺らぎについてのモデルを考案した(Physica D)。今後はDNAの進化に関するモデルについても精力的に研究する予定である。
- 日本医科大学の論文
- 2001-03-25
日本医科大学 | 論文
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