(10)定時制商業科における数学教育の現状と課題
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概要
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現在の定時制高等学校に入学してくる生徒は多様化しており、その指導のあり方についても今まで以上の一層の工夫が求められてきている。かつてのように勤労青少年だけでなく、高校中退者などを中心に受け入れている状況である。そのため、生徒の学習歴・学力・学習希望等は、生徒数の減少により指導が困難になる傾向にある。東京都公立高等学校定時制通信制教育研究会数学部主催による新入生基礎学力調査の報告をみても、生徒数の減少に伴う全日制課程や普通科への入学の容易さが定時制課程の新入生の基礎学力低下へ反映されてきている状況が伺える。そこで本稿では、定時制課程商業科を持つ東京都立高等学校全19校における実態調査を行い、回答結果を分析し問題点を洗い出し定時制課程商業科における数学教育のあり方について検討してたものである。更に本校における実践例についても紹介する。
- 東京理科大学の論文
- 1998-10-01