アルファルファにおける葉形の季節的変化の品種間差異(園芸農学)
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概要
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極暖地適応型から, 極寒地適応型までの10品種を用いて, 葉形の季節的変化の品種間差異を調査して, 次のような結果を得た。1) 極暖地適応型と中間地型に属する品種は, 極寒地適応型より小葉長が長く, 葉形が大形であるが, 夏の高温, 長日条件下には, 特に葉幅が狭くなり, 極端に細長くなった。2) 極寒地適応型に属する品種は小葉長が短く, 葉形が小形で, 秋の低温, 短日条件下には葉形は一層丸味を増した。3) 小葉幅, 葉柄長, 葉面積及び, 小葉幅/小葉長比は, 夏の高温になるにつれ, その値は減少し, 秋の低温期に再び増大したが, 小葉長は秋の低温期でも減少しつづけた。4) SLW (Spesific Leaf Weight)は温度上昇に伴って増大したが, 秋の低温期には減少した。5) LSI (Leaf Size Index)は生育期によって, 10品種の平均値で0.63∿0.74の範囲で変動した。これは生育期によって葉形が大きく変化するためと思われる。
- 神戸大学の論文
- 1981-01-30