在宅看護における家族介護者の対人認知に関する研究 : 男性介護者の対人認知の実態
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概要
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本研究の目的は,在宅介護における男性介護者の介護の実態に焦点をあて,男性介護者と被介護者,家族員との対人認知構造について明らかにすることである。調査は,(1)Doll Location Testと,(2)介護者の介護に対する取り組みについてインタビューによって行った。その結果,男性介護者と女性介護者の間には,被介護者,家族員に対する親密性には有意差が認められた。すなわち,(1)女性の介護者の場合,被介護者,家族員いずれに対しても親密性は高い,(2)男性介護者の場合,被介護者に対するよりも家族員に対する親密性が低い,(3)男性介護者の専門識者に介護に対する相談事や支援を求める行動は少ない。すなわち,男性介護者は女性介護者とは異った介護に対する認識や行動を持ち,その介護の実態は孤独であるように思われる。これらの結果から,専門職者は個々の男性介護者の特性を知った上で積極的に男性介護者を支援する必要性が示唆された。
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