「できるADL」と「しているADL」のFIMによる検討
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概要
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当院では,2年前より入院患者の「訓練室でできる日常生活動作(以下,ADL)」と「病棟でしているADL」の差を最小限にすることを目標に作業療法士(以下,OTスタッフ)の病棟担当制を導入している。OTスタッフが「できるADL」と「しているADL」の差の原因を見極め,病棟職員(以下,病棟スタッフ)へ分かりやすく伝達し,患者の能力を把握し「できるADL」の能力を「しているADL」へ近づけることが重要であると考え,病棟業務内にスタッフとの情報交換の場を設けた。具体的には,食事と入浴時間に病棟内での訓練を設定し,病棟スタッフとの申し送り時間を設け情報の共有を実施した。OTスタッフと病棟スタッフが認識する患者のADL能力の差についてFIM (Functional Independence Measure)を用い検討した。その結果,「できるADL」と「しているADL」の差を近づけることができた。
著者
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大島 永子
四條畷学園短期大学
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増谷 瞳
若草第二竜間病院
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米村 真砂美
わかくさ竜間リハビリテーション病院
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松尾 康宏
わかくさ竜間リハビリテーション病院
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豊田 有紀
わかくさ竜間リハビリテーション病院
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蓑輪 咲子
わかくさ竜間リハビリテーション病院
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大島 永子
わかくさ竜間リハビリテーション病院
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牟田 博行
介護老人保健施設竜間之郷
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増谷 瞳
介護老人保健施設竜間之郷
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長野 亜紀子
わかくさ竜間リハビリテーション病院
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