ゴボウの薬効と栄養 : 民間伝承と本草書を中心にして
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概要
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日本の栽培作物のひとつであるゴボウは、古代より、日本独自の生活文化を形成してきた、民間伝承において、ゴボウの習慣の中には、その薬効が期待される事例がいくつかある。この食習慣は江戸時代に発達した本草学の影響が大きいと考え、本研究では本草書に記載されたゴボウの効用や使用法を明確にし、日本人の伝統的食生活における民間薬としてのゴボウの利用と比較検討した。その結果、本草書の内容は民間薬としてのゴボウの利用と類似性が高く、ゴボウは消炎、解毒、排膿、利尿などに効用があり、本草学は日本人のゴボウの食習慣形成に影響を及ぼしてきたことが明らかになった。
- 畿央大学の論文
- 2004-04-06