世阿弥能楽論における「心」の理念 : 「風姿花伝」「花鏡」「拾玉得花」を中心として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
世阿弥において「心」はもっとも重要な理念の一つであり、「心」の語彙は世阿弥の能楽論書のほとんど全てに見られる。しかもその論述には、淡々とした表現の中にも強い情熱が感じられる。世阿弥の能楽論書の中から、それぞれの時期の代表作『風姿花伝』『花鏡』『拾玉得花』と取り上げ、時代を追って作品ごとに「心」の語義、用法の分類を試み、「心」をめぐる論理展開の相を考察することで、世阿弥の本質に迫ろうとするものである。さらに、『九位』における「能芸美」と「心」との関係についても考察するものである。
- 松山東雲女子大学・松山東雲短期大学の論文