「からだ」を理解する授業の試み その2 : 身体意識の変化に注目して(自然科学編)
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概要
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本学看護学科基礎科目フィジカルフィットネスA・Bにおいて,「からだ」を理解する授業を試みている。授業が直立姿勢,上肢の前方および側方挙上・下降動作時の体感や身体意識の形成に効果があったかどうかを考察するために,平成12年度の第1・2看護学科1年生118名(女子113名,男子5名,平均21歳)を対象として,受講前後に質開銀調査をおこない比較検討した。1)直立姿勢時については,下肢への体重の負荷に対する意識をした学生が多かった。受講後には,身体の中心部に意識が移り,上半身の過緊張が解け,リラックスした状態になったり,左右のバランスの偏りが緩和された学生が増加した。2)上肢前方挙上動作時については,実働の筋群を意識する学生が多かった。受講後には,上半身全体,大腿部や足底部で重心動揺の調整を意識したと思われる学生が増加した。3)上肢側方挙上動作時についても,実働の筋群を意識する学生が多かった。受講後には,上半身全体および大腿部や足底部での重心動揺の調整を意識したと思われる学生が増加した。以上より,授業は,動作時の体感や身体意識の形成に効果があったと思われる。今後は,看護学科の専門科目との連携も視野に入れて授業研究を進めたい。
著者
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