セイタカアワダチソウ群落におけるエゾギクキンウワバの発生(自然科学編)
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概要
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エゾギクキソウワバ Ctenoplusia albostriata (Bremer & Grey)はヤガ科に属するガで,幼虫は主としてキク科植物を食し,セイタカアワダチソウSolidago altissima L.にも発生することが知られている。千葉市内にはこの植物かきわめて普通であり,エゾギクキソウワバの食草となっているが,その発生ぱさほど多くない。たまたま本年(1986年)11月中旬,市内でセイタカアワダチソウがはげしく食害されているという情報があり,おもむいて調査したところ,本種の幼虫による食害であることがわかった。このように多数発生することは今まで経験がなく,興味をもったので,発生状況を調査した。ここにその結果を報告し,あわせてセイタカアワダチソウとの関係を考察したい。