内分泌系撹乱とダイオキシン
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概要
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情報伝達機構として,生体は神経系と内分泌系の伝達系を持っている。このうち内分泌系では,腺細胞からホルモンが血液中に分泌され(内分泌)標的細胞に作用する。脂溶性の低分子化合物は細胞膜を通りこして細胞内に容易に入り込む。環境ホルモンといわれる物質は脂溶性物質であり,容易に細胞内に入り込み,脂溶性のホルモンであるステロイドホルモン(性ホルモンなど),ヨード・アミノ酸ホルモン(甲状腺ホルモン)の受容体に結合し,タンパク質の発現に影響する可能性がある。言い換えれば,ダイオキシンは生殖機能,甲状腺機能に影響する可能性がある。内分泌系の機構とそれに及ぼすダイオキシンの影響の可能性を解説した。
- 広島文化学園大学の論文
- 2000-03-25