看護の在り方に関する一私論
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概要
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医療技術のめざましい進歩は、様々な障害を持ちながらも社会で暮らす人々を急増させたが、その一方で、これら人々の抱える問題に対する、医療的解答の限界を明らかにした。生命擁護の科学として、医療だけに照明を当て続けてきたことの矛盾が、今、各所でわき起こっている。この状況の中にあって看護職は、「患者」という対象がいかなる場合も社会的に存在する一個の人間であるという原点に立ち、個々人の抱える多様な問題と急変する社会環境との相関を見据え、そこから発信される課題にどう関わるべきかを真剣に考えねばならない。本文では、21世紀、ますます多様化するであろう患者の生活態様に対応するために、看護のあるべき姿を、医療ならびに社会福祉との関係、「科学主義]への反省を交え考えて行きたい。
- 広島文化学園大学の論文
- 1999-09-25