デルフィニウム属の開花現象および雌蕊の受精能力保持期間について
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概要
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デルフィニウム属の開花現象、雌雄異熟の程度を大まかに把握とすることを自的として、開花、開葯の期間、開花から開葯あるいは柱頭成熟までの期間、開葯終了から柱頭成熟までの期間を調査した。その結果、開花期間は、種によって大きく異なり、特に園芸品種では、原種に比べ短い傾向がみられた。開葯は開花前かほぼ「同時に起こり、開花期間中に全て終了した。柱頭成熟は、全ての種において開花期間中におこることが明らかになった。また、本属は、開葯終了後に柱頭の成熟が起こる雄性先熟で、その程度には種により違いがあり、園芸品種では、雌雄同熟に近いものまであり、変異に富んでいることが明らかとなった。雌蕊の受精能力保持期間についても、種により違いがみられたものの、柱頭成熟当日に授粉を行った時に、結果・結実率が高く、得られた種子重も大きかったことから、柱頭成熟当日が、授粉最適期であると判断された。
- 専修大学北海道短期大学の論文
- 2001-12-30
著者
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