心臓機能の新しい調節機序 : 第1報ATPの心臓作用(自然科学編)
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概要
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心臓機能の新しい調節機序に関連し,平滑筋で発見されたpurinergic nerve支配およびその受容体P_1,P_2などが,心筋組織にも存在するか否かをその伝達物質ATPの作用を目印に食用ガエルの心臓および各部心筋について検索した。その結果,静脈洞心筋にはATPによりKイオン透過性を増大し心拍を抑制するP_1レセプター,心房筋にはATPによりCa電流I_<ca>を増強するP_2レセプター,心室筋にはその両者P_1,P_2レセプターが共に存在することが明らかになった。かくして心臓機能の調節にもpurinergic nerveの関与あるいは代謝産物自体による自己調節機序があることが推測された。
- 中村学園大学の論文
- 1990-02-28
著者
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後藤 昌義
中村学園大学・短期大学食物栄養学科・食物栄養科
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辻崎 恵美
中村学園大学・短期大学食物栄養学科・食物栄養科
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近藤 和彦
筑後市立病院
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亀井 真理
日本ビジネスオートメーション
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島 知代
清友病院
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