A Study on Card Thinking in a Foreign Language(Division of Child Study)
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概要
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本研究は, 昭和60年度, 本学入学の女子学生206名を対象に, 生活の実態, 健康に対する意識及び体力の現状を把握した上で, 正課体育実技に導入したトレーニングの体力向上に対する効果について検討したものである。結果を要約すると次のとおりである。1.本学における学生の居住形態は, 半数以上の51.5%が自宅で, 寮生活者は35.9%であった。通学方法として交通機関を利用している学生は50.2%で, 徒歩だけの学生は45.9%であった。通学時間は15分以下の学生が38.8%, 1時間以上要している学生は35.9%であった。2.既往症として重大な疾病を経験している学生は少ないが, 心身の自覚症状がないとする学生は18.4%にすぎなかった。愁訴の中では, 「疲れやすい」, 「肩がこる」, 「肥満気味である」, 「月経痛がひどい」, 「便秘がちである」, 「かぜをひきやすい」が比較的多くみられた。3.健康に関するイメージとして最も多く描いているのは身体的面に関するもので, 「病気やけががないこと」, 「食欲があること」, 「よく眠れること」をあげていた。4.現在の健康状態を「非常に健康」あるいは「普通」と認識している学生が大半で, 98.0%を示した。5.健康や体力の維持増進のための実践内容としては, 栄養面に関する内容が多く88.5%, 休養面の内容では73.0%の高い実践率を示したが, 運動面の実践内容はわずかに27.0%の実践率であった。6.健康や体力の維持・増進に関する実践内容の情報源は必ずしも明確でない学生が多いものの, 高校までの学校教育をあげた学生が30.6%みられた。7.本学学生の体格は全国平均値より劣るということはないが, 入学時の体力診断テストの結果では, 垂直とび, 立位体前屈及び踏み台昇降運動で明らかに全国平均値より劣っていた。8.授業時の心拍数は, トレーニングを除くと平均値で115〜155拍/分であり, この程度の心拍数で全授業時間の67%を経過していた。9.トレーニング中の心拍数は, 明らかにスポーツ種目実施中より高く, スポーツ種目実施時の最高頻度を上まわる心拍数の出現はトレーニング時の83〜87%の出現率を示した。10.10回の正課体育授業時に8回のトレーニングを含む運動プログラムは, 体力に有意な向上を示す影響を与えた。すなわち, 体力診断テスト7種目中5種目に有意な向上が認められ, 体力の判定が入学時より上位にランクされる学生が有意に増加した。
- 1986-03-31
著者
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