半日間の公衆衛生学実習と女子学生の疲労感(第1報) : 産業衛生協会提案の疲労の自覚症状調査表による(食物栄養学科編)
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概要
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自覚疲労調査により, どの程度,学生の疲労感を把握することができるのか, また, その疲労感の特徴について調査を行った。調査結果は, 4つのパターン, 1 (○→○), 2(○→×), 3 (×→○), 4 (×→×)に区別して, 比較検討を試みた。 その結果, 1)30個の症状の中で, 3の%値が高い症状を上げると, I群では, 「目がつかれる」 「頭がぼんやりする」 「頭が重い」, II群では、「考えがまとまらない」「根気がなくなる」, III群では、「頭がいたい」「肩がこる」「口がかわく」等であった。2) 1, 3の%値は, 最初の月において高く出た。実習回数が進むと同時に, %値が低下していく傾向が見られた。3)3の%値を実習項目別にみた場合、「生体計測」が他の条件に比較的影響されずに高い値を示した。4)個人間変動, 実習項目間変動(または, 個人間変動, 実習回数間変動)を同時にみるために, それぞれを要因として分散分析を行ったところ, 全て5〜O.1%の危険率で有意差が出た。5)個人の1, 2, 3, 4の%値を基にして, 各パターンの相互関係を調べると, 1, 2, 3と4は負の相関, 1と2, 1と3は正の相関があらわれた。6)3について, 30個の質問項目に対し, 主成分分析を施したところ, 第1因子の寄与率は32.2%となり, 群別に行うと, I群が42.7%と一番高く出た。最後になりましたが, 本調査の対象者である学生諸姉, また, アンケート回収にあたり, 快くご協力いただきました重とよ子女史に, 厚くお礼申し上げます。
- 1983-12-24
著者
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