在宅ケアが継続できる要素 : 主介護者へのインタビューの分析から
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概要
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本研究の目的は,デイケア利用者を介護する主介護者が在宅ケアを選択した理由と継続できる要素を明らかにする.そして,在宅ケアを継続していくためには,看護師がどのようにアプローヂしていくべきかの方向性を導き出すことである.データは,デイケア利用者を介護する主介護者である8名から面接法にて得られた内容の分析を行った.その結果,主介護者が在宅ケアを選択した理由は,(1)要介護者の意思を尊重した主介護者の意思(2)主介護者の意思(3)主介護者の施設に対するイメージ(4)看護師,介護士の言動であった.さらに,在宅ケアが継続できる要素は,(1)主介護者が心身負担軽減のための社会サービスの活用方法,家族内でのサーポト体制を獲得している(2)主介護者自身が介護以外に自分の時間を持つことができ, QOLを維持していくことであった.以上のことから,看護師の援助の方向性として,主介護看との信頼関係を築き,主介護者の思いを十分に受け止めた上で,要介護看の意思を尊重していく.そして,主介護者の介護量をアセスメントした上で,社会サービス活用のマネージメントを行い,介護負担を軽減し,介護者自身のQOLを維持できるように援助していくことが明らかになった.
- 群馬県立県民健康科学大学の論文
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