情報期待均衡理論の一考察
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概要
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この小論で論証する各論点は次の通り(1)主体iの観測データが市場データの構造(p,y)の関数f^iでクリアできること.(2)期待均衡での許容可能なデータ構造は,f^iがコンスタントか,f^i(p,y)≠f^i(p',y')のときにクリアできること.ただし,(p,y^i)≠(p',y'^i).(3)(2)のデータ構造は事実上許容可能だと判定できること. (4) J. Jordanの1976年の論文での許容可能な条件の特性化要件を(3)の判定は一般化できること.(5) Jordanの命題は全データ構造に関してi一般が同じ連続型のデータ関数を規定できることを指摘していること. (6)一時的均衡取引不成立の条件が,即,この均衡の存在要件になること. (7)一時的均衡と均衡一般との定義はともに一般均衡分析の作業でも採用可能なこと.(8)データ構造は許容可能なデータ構造をもつ期待均衡となる均衡一般が現実に存在するとき,はじめて真に許容可能になること. (9)真に許容可能なデータ構造の特性一般に関する定理をたてること.
- 名古屋女子大学の論文
- 1987-03-01
著者
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