地域経営とPFIに関する一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
論説従来の地域経営のあり方として、一部事務組合、第3 セクター、公営企業、広域連合制度をとりあげ、その問題点を解決する方策としてPFI の考察を行うことを本稿の目的としている。PFI は英国において先駆的に試みられている地域経営の手法であり、日本の従来型の地域経営との違いは公共サービスの実施者として民間事業者も認めているところである。公共部門と民間部門が市場原理に基づいた競争を行うことで、公共サービスのコストダウンを図っている。民間事業者によって公共サービスを行うことで、民間資金による社会資本整備を可能にするとともに民間事業者のノウハウを公共サービスに導入することができるようになる。このような観点から、公共サービスの地域住民への最適な供給を地域経営とし、PFI の導入の可能性を検証している。本稿では、従来型の地域経営の問題点を提示し、その対応としての民営化のメリット、PFIの特徴を示した上で、広域ゴミ処理の民間委託を事例として検証し、現状におけるPFI を導入する上での問題点を提示している。