ウメにおける開花期の早晩による雌ずいの発達の違いについて
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概要
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京都府城陽市において栽培されているウメ'青軸','鶯宿','城州白'を用いて,早期開花年(1987年)と晩期開花年(1986年)にその雌ずいの発達程度を調査した。開花期は,早期開花年では1月31日から3月19日,晩期開花年では3月13日から4月5日であった。それぞれの年の開花期間中の平均温度は5.3℃,8.4℃であった。いずれの品種も早期開花年には多くの不完全花が形成され,完全花の雌ずいも小さくなった。さらに,子房の外径(縦径,横径)が小さく,子房壁も薄くなった。開花期間中の低温がこのような雌ずい各部位や子房の発達を抑制したと思われた。同一年次内の開花期ごとの雌ずい各部は,開花盛期に大きく,開花始期および終期に小さい傾向を示した。子房の外径と内部の形質の大きさとの間に有意な正の相関関係が認められたことから,外部の大きさから内部の発育の程度を推定できると考えられた。
- 近畿大学の論文
- 1995-03-15
著者
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