Cさんの「もの」・「人」とのかかわり方の広がりに関する一考察
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概要
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9ヶ月間の中で、Cさんのもの・人とのかかわり方に少しずつ変化や広がりがみられるようになってきた。以前はものと自分とのかかわりの中での遊びが多かったが、人とものをやりとりしながら遊ぶことも楽しむようになるなど、人とかかわりながらものに触れ合うことが増えてきた。その中で手の使い方にも変化がみられた。以前は投げる、転がすなど外へ向かう方向が中心であったが、次第に入れる、くっつける、積むなど内へ向かう方向の活動もするようになってきた。また、目で確かめながら手を使ってものを操作することも増え、それに伴い日常生活の場面でも、みることそのものに興味を示すようにもなってきた。本論は、遊びを通した人とのかかわり、手の操作性の高まり、みることへの興味の3つの観点を中心に、Cさんの変化の様子を追っていくとともに日の使い方と手の動かし方.ものを介した人とのかかわり・人を介したものとのかかわりと気持ちの広がりの関係性などについて考察したものである。
- 北海道教育大学の論文
- 2003-02-05