国際語としての英語と沖縄における英語教育 : 基本的な考え方と問題点
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概要
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国際語としての英語の発達と、それが英語教育に及ぼす意味について、ここ数年多くの関心が集まってきている。また、日本における国際語としての英語の意味するところは、すでに議論されてきている。しかし、沖縄は日本本土とは多少状況が異なっており、沖縄における国際語としての英語の問題は、日本本土とどのように異なるかを検討することは意義のあることと思われる。本論文においては、国際語となった英語と沖縄の特異な状況との関連について論じている。また、国際語としての英語に関する最近の研究が、沖縄の英語教師に検討を迫る問題として、発音や、語彙、文化的内容、教授法、言語の消滅、さらに母語話者か非母語話者かの二分法の問題があるが、それらの6つ指導領域に関しても検討を加えている。本論文は、沖縄の英語教師が自らに尋ねるべきいくつかの問題点を提示し、そして、それらの問題は他の日本本土の問題とは個別に議論されなければならない問題であり、また異なった結論が導きだされるべきものであることを結論づけている。
- 2003-03-31