ISO9001及びCMMへの適合性と広範囲再利用性を有するソフトウェア生産環境アーキテクチャ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年、ソフトウェア業界においては、ISO9001及びCMMの認証取得に取組む企業が増えている。これらの要求事項への適合性と開発効率化の仕組みを有する生産環境は、製品の品質保証と生産性向上を両立させ得る点で有用性が高いと考えられる。本論文は、そのアーキテクテャを提案する。本論文では、ISO9001とCMMの要求事項を比較して、両者の差異及びそれらの中で要求される"文書化された手順"を明らかにし、これらへの適合に向けた三階層のマニュアル体系、組織の標準ソフトウェアプロセス、履行体制を述べる。そして、ソフトウェア生産性において大きな比重を占める開発者のスキルとソフトウェア再利用に関して、前者を組織水準で等しく発揮させ、後者を開発環境と一体化して長期に維持するためのシステムアーキテクテャを述べる。すなわち、ソフトウェア機能をユーザインタフェース機能、情報操作機能、データ管理機能に3分割し、それぞれをパソコン及びワークステーションに搭載してネットワーキングするシステム構成方式、マニュアルデータベースを含む5種類のデータベース、ソフトウェア機能要件、及び、それらを連携したシステム動作を述べる。そして、当該生産環境を使用した場合の生産性向上度は約3〜9倍が見込めることを述べる。
- 崇城大学の論文
著者
関連論文
- D-11-113 手形状認識処理に関する提案(D-11. 画像工学D(画像処理・計測), 情報・システム2)
- D-11-112 手動作認識アルゴリズムに関する研究(D-11. 画像工学D(画像処理・計測), 情報・システム2)
- ISO9001及びCMMへの適合性と広範囲再利用性を有するソフトウェア生産環境アーキテクチャ